トニー・ケイ監督 出演 エドワード・ノートン エドワード・ファーロング(1998年/米)
アメリカのトランプ政権の下でも問題になった白人至上主義の兄弟にスポットをあてたドラマ。
主演はファイトクラブで有名なエドワード・ノートンが兄のデレクを、弟のダニーはターミネーター2でキーマンであるジョン・コナー少年を演じたエドワード・ファーロング。
消防士であった父が消火活動中に黒人に撃ち殺されたことがきっかけで、白人至上主義に傾倒していった兄デレク。それを羨望の眼差しでみる弟ダニー
ある日、デレク達の自宅に黒人の自動車泥棒が忍び寄り、デレクはその泥棒を射殺するが過剰防衛で収監されることになる。
刑務所の中でデレクの主義を変えるできごとが起こる。
怒りは君を幸せにしたか?
刑務所の中で信じていた同志であったはずの白人に裏切られ、命の危険にさらされるデレクを救ったのは、なんと作業を共に行う黒人の囚人。
デレクが刑務所を出所するときに、この黒人の囚人に対し、拳を差し出しタッチするシーンにはグッときました。
人種問題の憎しみを超えて、育んだ友情がデレクを更正の道へと向かわせました。
この当時、僕は20歳前後でうまくいかないことが多く、イライラしてばかりでしたが、この映画を見てなんて自分はチッポケだと思い直した記憶があります。
劇中の中でデレクの恩師がデレクに対して放った「怒りが君を幸せにしたか?」という言葉が胸に突き刺さりました。