WALK THIS WAY×THA BLUE HERB×COUNTRY YARD



前回に引き続き千葉本八幡ルート14でのライブになります。


THA BLUE HERBは札幌のラッパー。20代の頃友達に教えてもらい好きになりました。rapやHIPHOPは詳しくありませんがその研ぎ澄まされた歌詞とドープなサウンドが唯一無二。

THA BLUE HERBのサウンドがどんなところで生み出されたのか?それを知りたくで一人で札幌までいき地下鉄の札幌駅のホームでTHA BLUE HERBをイヤフォンで聴いた思い出があります。

その頃から聞き続けて早20年。


かたやCOUTRY YARD。町田のバンドで妻が好きだったこともあり聞くようになりました。




このModern Soundsというアルバムでその極上のメロディーはアンダーグラウンドシーンにおいて抜きに出ている存在感。

こちらも何度かライブにも行きました。渋谷、千葉、そして最後は何年か前にひたちなか海浜公園で開催されたロッキンオンジャパンフェスにも追いかけていきました。

ライブハウスでのパフォーマンスを主とするライブバンドがフェスまでたどり着いたということには感動を覚えた思い出があります。



まさかこの二つのアーティストのライブを千葉で見ることができるなんて夢のようです。



ツーマンと言うことでしたが狐火というラッパーも出演されていました。先述のとおりラップのことはほとんどわかりませんが狐火さんの人生から滲み出るようなリリック嫌いじゃありません。

高パフォーマンスに予期せぬお得感。



そしてCOUTRY YARD。あいかわらずのグッドサウンド。最後に見てからだいぶ年数が経ち新しい曲も聞くことができました。

主観にはなりますが以前にはなかった激しさだけではなくサウンドに秘められた情景を容易に想像できうる奥深さのようなものが加わっていたように感じます。


僕は素人ですのでそういったサウンドの変化に気づくことはあまりありませんがその僕にすら感じさせるということはバンド自体の成長を成し遂げたと言ってもいいのではないかと思います。



そしてTHA BLUE HERB。

念願かなってはじめてライブを見ることとなりました。

思えばプロのラッパーのライブを見るのもはじめて。


いったいどのような感じになるのか!?緊張にも似た感覚を胸に抱き最前付近でそのライブが始まりました。

はじまってすぐそのTHA BLUE HERBの世界感に飲まれていく自分を認識。



20代の頃から聞いている音源の世界感そのもの。いやそれ以上の陶酔感を覚えました。

ラップもさることながらMCがもはや芸術的。



引き込まれるようなリズムはトラックが止まっても終始止まることはありませんでした。

まるでオーディエンスひとりひとりの人生を見てきたかのような説法にも似た話。



四十もすぎてこんなにも胸の高まりを感じることができるなんて想定以上のライブパフォーマンス。

一度でもそのライブをこの目で見ることが出来て良かったと思うライブのひとつになりました。




誰しもこの道を歩き続ける…

このイベントのネーミングの由来が、人生といういばら道を歩き続けることを後押ししてくれるためのものではないかと思わせる…そんなライブだったと思います。