WARZONE / OLD SCHOOL TO NEW SCHOOL

ハードコアバンドシリーズ、前回のアグノスティックフロントに引き続き、今回もニューヨーク三大ゴッドファーザーハードコアバンドのWARZONEのOLD SCHOOL TO NEW SCHOOL。

WARZONEといえばスキンヘッド・ハードコアを連想します。実際にスキンズに支持されていたようですが、彼らは音源のジャケを見ると様々な人種の仲間とともに写っている写真が掲載されており、極右的な思想はなかったのではないかと推測いたします。

僕がよくハードコアバンドのライブを見にいっていた90年代後期、ボーカルのRaybeezはすでに亡くなっていましたが伝説となっていました。

確か、当時ハードコアの老舗レーベルVICTORY recordsからリリースされたすべてのものにRaybeez追悼の刻印がされていたと思います。

その当時ハードコアシーン界隈では、Raybeezはストレートエッジの思想だったと。ストレートエッジとは「喫煙しない」「麻薬を使用しない」「アルコールを摂取しない」「快楽目的のみのセックスをしない」というのが基本的な理念でそれに加えRaybeezは「菜食主義」「医師から処方されたものも含め、いかなる薬物も使用しない」主義で、35歳で肺炎で亡くなる最後の最後までその主義を貫いたとの伝説でした。

海外のWEBサイトには亡くなる直前は退役軍人病院で治療を受けていたとの記載がありますのでその真偽は定かではありませんが、少なくとも彼らの音源に熱いものを感じたのは事実であります。

AS ONEは彼らの代表曲ともいえる名曲でしたが、このアルバムにそのAS ONEとともに収録されているIn the mirrorのライブ音源が一番好きでした。なにげない日常の日々を歌っているアーティストはたくさんいると思いますが、ハードコアのバンドが歌うとこうなる!!とその当時ハードコアに傾倒していた僕は感銘を受けたのであります。